時の副詞節を使った未来時制
未来形は基本willを使うと学校で習うはずです。ちょっと慣れてきたらbe going to doを扱う練習をしますよね。しかしながら、実際の英会話では、それだけではすまされません。
言葉を使って、いろんなパターンで、いろんなニュアンスを、日本人、アメリカ人関係なく伝えたがるのが人間だからです。
英語はシンプルで単純な面が、日本語と比べると確かにありますが、一方で時制だけは、日本人からすると奥深い分野に感じるパートです。しっかり整理できると、あなたの英会話が洗練されていきます。
目次
未来を示す現在形
未来の起こるであろう出来事を語る場合にも現在形を使うことがあります。公式に決まっていることや、決まりきったことというニュアンスを伝えたい時に使われます。電車の発車時刻を語る場合が、典型的な例です。
Jaime to Landel Tarly
You ride for Horn Hill today.
「Horn Hillへ今日帰られると。(馬で)」
ゲーム・オブ・スローンズ7章2話参照
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時の副詞節で未来を現す
when SVをはじめとした、after SV, before SV, Unless SV, until SV, till SV, by the time SV, as soon as SV, if SV, once SV, the moment SVなどの中にある動詞は、
未来のことを語る場合でもVの場所において、willなどを未来を示す助動詞を使わずに、未来を表現するという原則があります。
- when SV「SがVするときは」
- if SV「SがVするならば」
- after SV「SがVした後に」
- before SV「SがVする前に」
- unless SV「SがVの場合は別だが」「SがVしない限りは」
- until SV「SがVするまでは」
- till SV「SがVするまでは」
- by the time SV「SがVする時までに」
- as soon as SV「SがVするとすぐに」
- once SV「SがVするとすぐに」「SがVを一度したら」
- the moment SV「SがVした瞬間にも」
Cersei to a banker from Braavos
And when you return to Braavos,
I swear to you, my debt will be paid in full.
「そしたら、あなたがブラーヴォスに帰る時に、絶対に私の借金が満額返済されるから。」
ゲーム・オブ・スローンズ7章3話参照
Randel Tarly to Jaime
I have an army to mobilize.
「集めなければいけない軍隊があるので。
Won’t be long before the fighting starts
戦が始まる前までは長くないだろうから。」
ゲーム・オブ・スローンズ7章2話参照
It won’t be longの主語であるItが省略されています。Itは、よく省略される主語です。話して自信が、自らの主語を省略する場合と同じで、しばしば英会話では省略されます。
時の副詞節とItの省略の例文
Ebrose to Jorah Mormont
It’ll be years before it kills you.
「数年になるでしょう、その病気があなたを殺すまでは。
Could be 10. Could be 20.
それは10年。20年かもしれませんが。」
It could be 10. It could be 20のItが省略されています。
Once SV = The moment SV
Once SVもThe moment SVも、時の副詞節で「SがVしたらすぐに」というこなれた英会話フレーズになります。
When SVだけではなく、さまざまな未来を示す時の副詞節にも挑戦して英会話レベルを上げていきましょう。
Elaria Sand to Yorah Greyjoy:
So, you’re going to be Queen of the Iron Islands.
「そういうことだから、あなたは黒鉄諸島の女王になるんだ。
Yorah to Elaria Sand:
Once I kill my uncle.
「私が叔父(ユーロン・グレイジョイ)を殺したらすぐね。」
ゲーム・オブ・スローンズ7章2話参照
Once SVは一度という意味もありますが、
「SがVしたらすぐ」という時の副詞節を作ることができます。
下記に上げた例文のThe moment SVと同じですので、2つとも一気に覚えて、かっこよく使いこなせるように音読を繰り返すことをおすすめします。
時の副詞節で過去を表す場合
時の副詞節で未来を表す場合は、willを使わずに現在形でした。それでは、時の副詞節で過去を表す場合も現在形にするのか?と余計なことを考えてしまう方もいると思います。答えは、過去形のままでいいのです。何も余計なことを考えることはありません。
Ebrose to ジョラ・モーモンと
The infection has spread too far.
感染はかなり進んでしまっています。
You should have cut off your arm the moment you were touched.
「もっと早く腕を切断スべきでしたよ、あなたが触られた瞬間にもね。」
未来時制の副詞節と過去時制の時制の一致の混同
時制の注意事項で未来時制の時の副詞節を勉強すると、「時制は未来でも、未来形にしてはいけないんだ」と覚え込みますよね。
その結果、以前にやった「時制の一致では、逆に時制を無理やりに合わせなかったか?」と頭の中がゴチャゴチャする人もけっこういます。そういう方は、以下の関連記事でチェックして頭の中を整理して区別して下さい。
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To be, to doで未来を描く
to be, to doも未来時制を表現する場合に非常によく使われますよね。しかしなぜかwant 人 to doやwant 人 to be, help 人 (to) doといったカタチが、どういうわけか苦手な人が多いので、まとめて読み込んで、あなたの英語にして下さい。
help 人 doは、help 人 to doの省略です。
どちらも正解ですがhelp 人 doのほうが言うのが楽なので、多く使われる傾向があります。
Jaime to Randel Tarly
And which side will you be fighting for?
「どちらについて戦うつもりですか。
省略
I want you to be my ranking general in the wars to come.
私はあなたをランクの高い将軍にしたい、来たるべく戦においては。
I want you to swear allegiance to Cersei and
I want you to help me destroy her enemies.
サーセイに忠誠を誓って欲しい、そして彼女の敵を倒す、手助けをあなたにはして欲しいのです。」
一番最後の文は特に念入りに、音読をして丸暗記してしまいましょう。必ず英会話で頻繁に使える便利なフレーズになります。
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