英語学習+ドラマ

Chaos is a ladderの意味は?

Chaos(ケイオス)とは混乱という意味ですが

リトルフィンガーことピーター・べリリッシュとっては、

混乱は、落ちてしまう穴ではなく、

ladder

「はしご」。

つまり

登っていく事ができるChance

ChaosとChanceがスペルで近いのが興味深いです。

日本語になったチャンスと英語のChanceは、ニュアンスが違います。

日本語のチャンスはOpportunityに近くpositiveな響きがあります。

一方で、

英語のChanceは失敗するリスクも半々と、

あくまで冷静にギャンブルのような感覚でモノゴトを捉えます。

リトルフィンガーtoヴァリス

Chaos isn’t a pit.

「混乱は落ちていく穴じゃない。」

Chaos is a ladder.

「混乱ははしごだ。」

Many who try to climb fail and never get to try again.

多くの登ろうとしたものは落っこちる、そして二度と挑戦しなくなる。

The fall breaks them.

「その落下が彼らを壊してしまうから。」

(ジョフリーに射殺された売春婦のロスの映像とともに)

And some are given a chance to climb,

「何人かはその梯子を登ろうチャンスを与えられるのだが、

they refuse.

彼らはそれを拒む。」

ゲーム・オブ・スローンズ3-6

サンサにキングスランディングを出るチャンスを与えたが、

サンサは、そのチャンスよりも、

サー・ロラスとの婚約(ヴァリスの提案)を優先した。

ピーター・ベイリッシュは、その婚約を裏で

タイウィン・ラニスターに働きかけ「サンサとサー・ロラスの婚約)を潰した。

They cling to the realm or the gods or love.

「彼らはしがみつくから、国や神や愛のようなモノに。」

(サー・ロラスとの結婚にかけていたサンサのこと。)

Illusions.

「それらは幻想だ。」(サンサの映像とともに)

Only the ladder is real.

「ハシゴだけが現実だ。

The climb is all there is.

それを登ることだけが唯一の選択肢だ。」

(allは、全部という意味ですが、これだけが全部です。

ゲーム・オブ・スローンズ3-6

これだけの部分に焦点を当てて

これっぽちというニュアンスを英語を話す人達は

このallによく込めます。

半分入った水を

半分も入っているととらえるのか

半分しか入っていないととらえるのか

Half empty or half full ?

Chaosも、登っていくはしご(= ladder )と考えるのか

落ちていく穴(= pit )と考えるのかという話です。

ちなみにrudderは、船の舵(かじ)という意味があります。

Full rudder ! 舵いっぱいに!

Left rudder ! 左舷に取れ、取舵!

Right rudder ! 右舷に取れ、面舵!

リーダーズスペシャル

丸いはしごですね。

英語はよくできた言語で、LとRの発音イメージそのものです。

丸い舵のRと真っすぐ伸びていくはしごのL

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