仮定法(Subjunctive mood)

学校で習わない英会話の仮定法

過去において仮定法を使う場合は普通以下のようになりますよね。

If I had been your friend,

I would have advised against it.

ゲーム・オブ・スローンズ7章3話参照

If+S+had p.p(過去分詞), S+助動詞+have p.pという公式です。

このように、過去時制における仮定の話しをしたい場合、

つまり「過去における仮定の話をしたい場合」は、想像仮定法過去完了形を使う!

と高校生または、英検2級をつける際に習うことになっていますよね。

Tyrion to Jon Snow

If I was your hand,

「もし俺がおまえの王の手(宰相)だったとしたら、

I would have advised against it.

それには反対していただろうな。

Stark men don’t fare well when they travel south.

スターク家の男たちはろくな目に合うことはないからな、南へ行った時にはいつも。」

仮定法過去完了が文法的には正解ですが、

長くて言うのが面倒なので省略して仮定法過去をif節の中で使っています。

学校では教えてくれないIfの使い方の応用パターン

Daenerys to Jorah

You look strong. You found a cure.

「とてもしっかりして見えるけど。病の治療法を見つけたのね。」

Jorah

I wouldn’t be here if I hadn’t.

「もし見つけていなければ、今ここにいないだろうと思います。

I return to your service, my queen, if you’ll have me.

私はあなたのもとに使えに戻りますよ、あなたがお望みとあらば。」

 

If S had p.p + S 助動詞 have p.pというカタチはまたも崩れていますね。

それにIf節の中にwillが使われています。時の副詞節の例外パターンです。

If節の中の主語に感情があることを表現する場合はwillが入ってもOKです。

つまり、willは入れなくてもいいのに、わざわざ入れるということは、

weight(ウェイト)をIf節の中に入れて重きをおいているというイメージです。

If節を重要視しているというサインです。

「東大行ってたら、今頃人生違っただろうな〜」

と言いたい時に使える英会話表現です。

If I had entered Tokyo University,

my life would be different.

ゲーム・オブ・スローンズ7章7話参照

Daenerys to Jon Snow

If I had trusted you, everything would be different.

「もしあなたを信頼していれば、今の状況は全ては違っていたかもしれない。」


fareには、「やっていく、くらしていく、成り行く」というちょっと使いづらいいみがあります。

しかし、お別れ会には、Fare well partyといったりするように、少し古風ですが、あらたまった長いお別れを言う場面などでは、けっこう使われます。

Good byeだけじゃなくて、サヨナラする時にFare wellと言えるといいと思います。

「うまくやっていけよ。」という意味です。FareとFairが同音なことにも注目して下さい。

Tycho (from Iron Bank) to Cersei

Daenerys Targryan has three full-grown dragons.

「ディナーリス・ターガリアンは成長したドラゴンを三匹持っています。

How well do wooden ships fare against fire-breathing dragons?

どのように木の船が火を吹くダラゴン達とやりあえるのですか?」

Cersei to a banker

In your experience,

あなたの経験では、

how do bankers usually fare with revolutionaries?

どのように銀行家は革命家とやっていくのですか?

(revolutionary= revolutionist=革命家)

 

fairの意味は「公平さ、公正さ」ですが、原義はなんと「美しさ」なのです。

fair=公平=シンメトリー(symmetry)=美という感覚を英米人は持っています。

妖精もfairy/フェアリーでしたよね。fair hairは「金髪」で、fair skinは「色白の肌という意味になります。

英語におけるfairがいかに重要視されているか、その理由が見てとることができます。

 

 

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