仮定法(Subjunctive mood)

Ifが苦手な人は英会話も苦手なまま?

Ifが使えない不自由さ

学校で習う仮定法のパターンから外れるIfを使った文章は、実際の英会話では、普通にたくさん出てきます。

学校で習う仮定法はあくまでも原則という認識にとどめて、自分で独学で勉強しないと、いつまでも、英会話が中途半端で混乱する原因になります。

しかし、習っていないパターンが出てきた時に、自分で調べていくと英語の時制の面白さに気づくことになります。

やはり独学は大事ですよね。

英会話で多用されるIF

Cersei to Jaime

She was good.

彼女はいい子だった。

From her first breath, she was so sweet.

初めての呼吸から、彼女はとっても愛おしかったわ。

I don’t know where she came from. She was nothing like me.

(あんなかわいい)彼女がどこからやってきたのかわからないわ。私とは似ても似つかない。

No meanness, no jealousy, just good.

意地悪さ(=meanness/ミーンネス)も、嫉妬深さもない、只々いい子なの。

I thought if I could make something so good, so pure….

私は思ったわ、もし私があんなに素晴らしいモノ、純水なモノを作れるのだとしたら、

maybe I’m not a monster.

多分私はモンスターなんかじゃないって。

ゲーム・オブ・スローンズ6章1話参照

娘を殺された後で自分の見にくい部分を冷静に見ているサーセイ、やはりすごい人です。自分のことをモンスターと感じていたんですね。後にオレナ・タイレルがジェイミーにサーセイはモンスターだから離れたほうがいいとアドヴァイスを送っています。

ここでは、サーセイの「その作れる能力」を仮定法のcouldを使いながら、語っています。時制の一致はどこへ行ったのか時になる人も多いと思います。つまり、こんなふうに思ったわ!と臨場感そのままに、リアルにその時の感情を表現しているのです。

I thoughtが、I was like…という感じです。ですので、I may not be a monster.と助動詞のmayを使う、学校で習う仮定法のパターンから外れています。その代りに、maybe I’m notを使って、より会話調の表現がこの英会話になっています。

lossは損失、gainは利益ですよね?

かなり英語も日本語になってきていますが、

その根っこにある日英の発想の違いに気づくことが

英会話上達の第一歩です。

Cersei to Qyburn

If someone is planning on making our losses their gains,

I want to hear it.

「もし誰かが、私達の損失を、彼らの利益に変えようとしていたら、

聞かせてちょうだい。」

ゲーム・オブ・スローンズ6章3話参照

この英会話を何の引っ掛かりもなく、スッと頭で理解できる人は、相当頭が英語脳になっていて、ボキャブラリーもある人だと思います。英語らしい発想で、英語らしいフレーズは、日本人の脳にマッチしません。

しかし、「良薬は口に苦し」という日本語のイディオムが英会話の上達には重要です。出来ないところに、上達のカギが隠されているのです。

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「良薬は口に苦し」を英語で?

「得意なところを伸ばす」のは英会話においては間違いです。それに気づければ独学でも英会話は効率的にモノにできます。

しかし実際に英会話に四苦八苦した人から、まとめて掛け算式に教えてもらったほうが何倍も早いのも事実です。

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