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多くの人が苦手な否定疑問文
「わかっているけど間違える」ということよくありますよね。
長年にわたってしみついた癖は、なかなか消えないものです。
否定疑問文と聞いて苦手意識をもつ日本人はかなりの割合でいるのではないでしょうか?
英語レベルが上級者の人でも、油断をしていると足をすくわれてしまうことがあるのが、この否定疑問文だと思います。
今回は、ゲーム・オブ・スローンズの4章7話を参照します。アーリア・スタークと旅をするハウンドが道端でゴロツキ共に襲われ、死にかけている男に話しかける場面を見ながら、否定疑問文がそこでどのように使われるのかをチェックしてみましょう。Notの3パターンの使い方を説明していきます。
1.普通のnotの使い方
Hound(ハウンド) to a dying man
That’s not gonna get better.
「その状態はよくならないぜ。」(虫の息の死にかけている男に対して)
ゲーム・オブ・スローンズ
gonna = going to
get better = よくなる
2.相手に合わせないNotの使い方
A dying man to Hound(ハウンド)
Doesn’t seem so.
ゲーム・オブ・スローンズ
実際の対訳:
「そうだな。」(死にかけの男の状態に対して、よくならないように見える)
=「見えない/思えない、よくなっていくようには」
☆チェックポイント
- It doesn’t seem so.のItを省略している。
- so は Thatがget betterすることをあらわしている。
つまり、その死にかけの男の状態が良くなること=so
ここを日本語の発想で考えたままだと、Yes, it does seem so.となる。
しかし、原則として、英語では相手の発言に合わせるのではなく、
それがYesなのかNoなのかということをきっぱり言うのが基本です。
相手の言葉に同意して、Yeahで「あんたの言うことは正しいよ。」ということも普通にありますが、例外と考えておく方がいいと思います。
でないと上記のような英会話の意味がわからない、またはTOEICのリスニングでもひっかけ問題に引っかかって減点されてしまいます。
ビジネスでも思わぬ大きなトラブルになってしまいますよね。日本人が交渉ベタと呼ばれる理由も、ここにあるのではないでしょうか?
英会話においては、この日英の発想の根本的な違いに気をつけないと、交渉以前にコミュニケーションがスムーズに行きませんよね?
3.同意を促すNotの使い方
Hound to a dying man
Haven’t you had enough ?
ゲーム・オブ・スローンズ
実際の対訳:「十分では?」(苦しむこと、生きることに対して)
=「まだ苦しみ足りないのか?」
まとめ
上記のセリフは、「まだこりてないの?」と英語で言いたい場合にも使える英会話表現です。でも実際はなかなか難しいと思います。ですので、あえて意図的に英会話レッスンで使っていくことが大事です。
間違っても全然OKなので、失敗してもこりずにドンドン使っていきましょう!
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