ゲーム・オブ・スローンズ

ゲーム・オブ・スローンズのディープな楽しみ方

ゲーム・オブ・スローンズは、全世界で大人気のドラマです。

しかし、日本での人気はどうかというと、わからない人にはわからない。というのが正直なところなんだと思います。ヨーロッパやアメリカの人にとっては、日本で言う時代劇の要素があるので、多くの人が入っていきやすく、ハマっている人の割合がおそろしく高いと思います。アメリカの大リーグでゲーム・オブ・スローンズのテーマ曲を聞いたときは、嬉しい半面、あまりのミスマッチに笑ってしまいました。それほど国民的ドラマということなのでしょう。

私の場合、ブレイキング・バッドというアメリカのドラマにハマって、海外ドラマのスケールの半端なさに圧倒されていたのですが、それ以上にすごいドラマに出会えるとは全く考えていませんでした。

はじめのゲーム・オブ・スローンズの印象は、歴史モノのとっつきにくい印象を持っていたので、なかなか手を出さずにいた気がします。しかし、一度見始めたら、よくわからない間にあれよあれよとハマっていきました。登場人物の数が多すぎて、誰が誰でどういう関係なのかわからないながらも、なぜか面白い。ブレイキング・バッドと同じで未体験の面白さでした。ネットで調べながら、シーズン6まで一気に見終わったあとは、圧巻すぎて放心状態。なんて感想を言えばいいかわからないほど圧倒されました。シーズン6のラストがヤバすぎですし、それまでゾンビのようになりながら頑張って見てきて、本当に良かった。。。そう思える芸術作品といっていいエピソードでした。

一度目は人物同士の関係や、やりとりを把握する余裕がなかったのでメインストーリーだけを追って見ていたので、2回目は細かいところをおさらいしながら楽しみました。そして3回目は、英語のセリフの面白さ、激しさ、美しさにやられてしまいました。はっきり言って普通の海外ドラマの英語レベルよりかなり難易度は高いです。このドラマの小説を読んでわかったのですが、小説からそのまま使われているフレーズやセリフがかなりあります。どれもこっているというか、ちょっと一筋縄でわいかないものも多いのです。しかし、だからこそ、リアルで美しく、激しく熱を帯び、ときに鳥肌まで立つ英語のセリフがこれでもかと散りばめられています。

小説を読むとメインストーリーはドラマとあまり変わりませんが、大幅に短縮するためか削除されている場面が多くあります。そしてやはり英語自体の魅力にドラマでやられた以上にやられてしまいます。残念ながら英検1級程度では理解できないレベルだと思います。WordがSwordのように激しくぶつかり合うこともしょっちゅうです。そのような英語自身の持つ美しい響きや深さが、身についてきます。例えば最近ハッとした英単語でいうと

angry/hungry/hunter

怒った、空腹、狩人

slayer/slain/slave

殺す人/殺す/奴隷

slash/slant

斜め線/斜め

cow/coward

牛、臆病者

penitent/ repent

懺悔する者/懺悔するor後悔する

あたりですが、しょっちゅうこのような似た響きを持つ英語を並列させてくるので、タイトル通りA song of ice and fireという歌のようにリズムがあり、その美しさに、英語の奥深さや面白みを感じずにはいられません。ドラマと同時に小説も楽しめれば、これほど半端ないスケールのエンタメ作品、かつ芸術作品、もしくは英語の教科書は現在存在しないのではないでしょうか。日本語訳も出ているので、英語が苦手な方はそちらでチェックしながら、英語の小説を読むというのもおすすめです。

hulu