ゲーム・オブ・スローンズを何回も見てみると、見る度に発見があります。
とくに詩やラップのように韻を踏んでいるところを見過ごしていたところを発見すると、鳥肌が立つこともあります。
SparとSpareの英会話での意味
作者のジョージRRマーティンが意図的に作り込んだセリフの数々は、一つのアートと呼べます。Verbal fight(=口による戦い)がいたるところで繰り広げられているので、実際の戦闘シーンだけでなく、いつでもぞくぞくさせられます。
オレナ・タイレル
Where would I find the High Septon or High Sparrow or
「どこへ行けば会えるの?ハイセプトンか、ハイスパロー、
whatever bloody fool name he’s got? —(省略) —
なんでもいいけど。
Don’t spar with me, little fellow. —(省略) —
(省略)私に議論しないで、こざかしい人ね。
A man of the people.
(省略)人々の側に立つ男。
Is that your game? It’s an old game.
それがあなたのプレイしているゲーム?。そりゃ古臭いゲームね。
Dull and unconvincing.
退屈で説得力もない。
A man of the people who does Cersei’s dirty work for her.
人民のための男、サーセイの汚い仕事を手伝ってるだけじゃないの。」
ゲーム・オブ・スローンズ
bloodyは、
イギリスでよく使われる「いまいましい」というニュアンスを込めたい時に使う言葉です。
似た言葉ではdamnedなどがあります。
文字通り訳すと、「血なまぐさい」や「血みどろの」と言った意味があります。
スパロウは、羽をパタパタさせるスズメの意味があります。
sparはボクシングでポンポンパンチを繰り出すスパーリングですが、
ここでは軽い議論をする意味のsparを使っています。
ハイスパロー
The people always do the dirty work.
「人々は、いつも汚い仕事をしています。」
ゲーム・オブ・スローンズ
あなたは、高貴な身分だから、汚い仕事はしていないでしょ?とスパーリングのカウンター攻撃をしています。
オレナ・タイレル
Spare me the homilies.(=説教)
「私に説教は要らないわ。
I can smell a fraud from a mile away.
私は、胡散臭いことは、どんな遠くからでも嗅ぎ取ることができるのよ。」
ゲーム・オブ・スローンズ
spare は、「とっておく」という意味があります。スペアキーは、なくしたときのために取っておくカギーですよね。
もう一つ重要なのが、「免れさせる」という意味です。ちょっと日本語にしづらいので難しいですが、「〜を容赦する、勘弁する」と考えてもいいと思います。
a fraud:ペテン師、まやかし、詐欺
説教: sermon(鮭のsalmonではない), preach, lecture, homily(ホミリ)
summon(招集する、召喚する), sermon(説教), salmon(魚のサーモン)の違いは抑えておきたいところです。
説教好き、説教臭いと言いたい時は、preachy です。
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