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“get the better of A” には
「Aを打ち負かす」や
「Aより優位な立場に立つ」
「Aを欲望や感情が支配する」
という意味があります。
「一つ一つは簡単なのに、ちょっと変わると全然わからない。」ということは、
英会話の句動詞を覚える中では、よく起こることですよね。
そういう時は、やはり基礎である根本から、わからない理由を知る必要があります。
例えば、take advantage of が思い浮かんだ人がいたら、
get the better of と何かつながる共通点はないだろうかと考えるといいのではないでしょうか。
- take advantage of A : Aを利用する、Aにつけ込む
- get the better of A : Aに打ち勝つ、Aより優れる(意味を強めたければbetterの代わりにbestを使う。)
ofはoffといっしょでfromのように「〜から」というニュアンスがあります。しかし、ここでは「Aに関して」と訳したほうが手っ取り早いです。
よって、
Aに関してbetterを得る、Aに関して「advantage(優位さ)を得る」というイメージを英米人は持っていると捉えるとベターです。
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Get the better ofの使い方
それでは、
実際の英会話でget the better of がどのように使われているかチェックしてみましょう。
- trusting nature : 信じやすい性格
- It appears that〜: それは、〜と思われる/〜に見える
Mance Rader
It appears my trusting nature got the better of me.
「俺自身の信じやすい性格に、俺は負けたようだ。」
ゲーム・オブ・スローンズの4章10話
It that構文と呼ばれる形で高校で習いますよね。
Itは、日本語に訳しづらいので、形式主語と呼ばれます。
主語を省く傾向が強い日本語と反対で、
英語は主語がなくてもItにして無理にでも作り出すイメージをもつと、主語に意識がいくようになります。
英語は常に主語が何かを考えることが英会話上達の一つカギです。
英会話初心者の方は、どうしても人間であるI/アイを主語に持ってきます。
それはなぜかというと、日本語で話す時の発想をそのまま英語に使おうとするからです。
しかし、そうすると必ず文章が崩壊します。
崩壊しないまでも、不自然な英語の文章になる可能性が高まってしまいます。
では、どうすればいいのか?
その答えは、主語をIなどの人間ではなくモノやコトと交換するのがおすすめです。
なぜかというと、人と同じようにモノやコトである物事が主語になるのが、英米人の発想だからです。
発想はその人の言葉を形作ります。国民性という言葉がありますよね?
例えば、Iを主語にすると、急激に受け身の文章が増えます。
日本人は主体性がないと思われることが多いように感じます。
今わたしも「思われる」と、受け身を使っています。それが良い悪いは抜きにして、
自分自身が自分の国の言葉や文化の影響を強く受けていることに気づのは、
外国語を勉強する面白さの一つです。
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